「竿根田原」の読み方について、石垣市から「そねたばる」との修正申し入れがなされているが、沖縄県立埋蔵文化財センターの公式発表および、日本考古学協会・日本人類学会での報告は、「さおねたばる」である。よって、正式な遺跡名としては、「さおねたばる」となる。なお、竿根田原は字白保の小字名であり、『石垣市史民俗上』などによれば、方音は「ソンタパリ」という。しかしながら、実際に遺跡がある場所は、石垣市字盛山の東牛種子となっている。このような名称の揺れが生じた理由については、同遺跡が存する洞穴が、盛山東牛種子(もりやまアリィウシタニ)から白保竿根田原に続く長大なものであったことによる。
新石垣空港建設前まで、同地はゴルフ場内にあたり盛土されていたため、地下にこのような洞穴があることは、把握されていなかった。よって、長大な洞穴の洞口が最初に見つかった、白保側(現在の遺跡の場所よりも北側)の小字名がそのまま遺跡名として利用されている現状がある。
概要
このうち、状態のよい6点について同協会、沖縄県立埋蔵文化財センター、 琉球大学、東京大学等の専門家チームが放射性炭素年代測定を行ったところ、そのうちの1点の20代-30代の男性の頭骨片(左頭頂骨)が約2万年前、他に2点も約1万8千年前及び約1万5千年前のものと確認された[3]。
さらに国立科学博物館が、これらの人骨10点の母系の祖先を知る手掛かりとなるミトコンドリアDNA分析した結果、国内最古の人骨(約2万-1万年前)とされた4点のうち2点はハプログループM7aと呼ばれる南方系由来のDNAタイプであることが明らかとなった[4]。
石垣島で旧石器時代の全身人骨 沖縄
中国新聞-18 時間前
沖縄県・石垣島の「白保竿根田原洞穴遺跡」で、ほぼ全身の状態が分かる約2万年前(旧石器時代)の人骨1体分が見つかり、県立埋蔵文化財センターは2日、現地で説明会を開いた。同センターによると、国内で旧石器時代の全身骨格が発掘 ...
旧石器時代の全身人骨、沖縄 「港川人」以来2例目
東奥日報-19 時間前
沖縄県・石垣島の「白保竿根田原洞穴遺跡」で、ほぼ全身の状態が分かる約2万年前(旧石器時代)の人骨1体分が見つかり、県立埋蔵文化財センターは2日、現地で説明会を開いた。同センターによると、国内で旧石器時代の全身骨格が発掘 ...
旧石器時代の人骨、十数体 国内最大の規模 沖縄・石垣
2016年6月30日15時10分
十数体分の旧石器時代の人骨が見つかった白保竿根田原洞穴遺跡付近=30日、沖縄県石垣市、神田明美撮影
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沖縄県石垣市の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡から、十数体の旧石器時代の人骨が確認された。調査している沖縄県立埋蔵文化財センターや国立科学博物館などのチームが30日、明らかにした。旧石器時代の人骨の発掘規模として国内最大になる。
遺跡は新石垣空港敷地内にあり、2008年に初めて人骨が発見された。その後、2万年以上前の旧石器時代の骨が見つかり、本格的な調査が続けられてきた。7月に調査が終わるのを前に研究者らを対象に見学会を開き、発掘作業の全体像が明らかになった。
見つかった十数体の中には、ほぼ全身の人骨を含め、体の部位の位置関係を保ったままのものがあったという。暮らしに使われる石器などの道具はなく、洞穴が墓だった可能性も考えられる。