朴大統領支持率20%台に急落…「何をしても構わないという慢心があだに」(1)
2015年02月01日12時19分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
いわば「朴槿恵支持率急落ミステリー」だ。セウォル号事故の時も落ちなかった支持率がなぜ新年に入り30%台まで割り込んだのか。
韓国ギャラップは先月30日、「朴大統領の国政遂行への肯定評価は29%」と発表した。朴槿恵政権発足後毎週支持率を調査してきたギャラップの調査では最低値だ。これに先立ちリアルメーターは先月27日、朴大統領の支持率を29.7%と集計した。国政運営のマジノ線である支持率30%が崩壊したわけだ。「支持であれ反対であれ大統領支持率30%は国の不幸」(キム・ビョンジュン国民大学教授)だ。
下落速度も急だ。1月第1週に40%だった肯定評価はその後35%→30%→29%と落ちた。3週間で11ポイント下がった。これに対し否定評価は51%→55%→60%→63%と上昇した。肯定評価の2倍以上だ。
過去の政権と比べても最悪だ。文民政府以降執権3年目第1四半期の支持率は金泳三(キム・ヨンサム)が37%、金大中(キム・デジュン)が49%、盧武鉉(ノ・ムヒョン)が33%、李明博(イ・ミョンバク)が44%(韓国ギャラップ調べ)だった。「どれだけ悪くなっても朴大統領のコンクリートのような支持率は40%を割り込まない」という言葉は見る影もない。
原因には青瓦台文書流出、“不通”姿勢の新年記者会見、年末調整をめぐる混乱などが挙げられる。だが、セウォル号沈没事故の際も50%前後を維持していた支持率がこうした理由だけで力なく急落したということは十分な説明にはなりにくい。明智(ミョンジ)大学のキム・ヒョンジュン教授は、「過去の事例から原因を求めるのは難しいほど朴大統領支持率の下落は複合的で構造的」と分析した。
過去の政権と比較すると、「支持率暴落の4要素」がない。まず狂牛病問題のような超大型の悪材料がない。2008年に米国産牛肉輸入問題で当時の李明博大統領の支持率は執権1年目で20%台にすぎなかった。(中央SUNDAY第412号)
韓国ギャラップは先月30日、「朴大統領の国政遂行への肯定評価は29%」と発表した。朴槿恵政権発足後毎週支持率を調査してきたギャラップの調査では最低値だ。これに先立ちリアルメーターは先月27日、朴大統領の支持率を29.7%と集計した。国政運営のマジノ線である支持率30%が崩壊したわけだ。「支持であれ反対であれ大統領支持率30%は国の不幸」(キム・ビョンジュン国民大学教授)だ。
下落速度も急だ。1月第1週に40%だった肯定評価はその後35%→30%→29%と落ちた。3週間で11ポイント下がった。これに対し否定評価は51%→55%→60%→63%と上昇した。肯定評価の2倍以上だ。
過去の政権と比べても最悪だ。文民政府以降執権3年目第1四半期の支持率は金泳三(キム・ヨンサム)が37%、金大中(キム・デジュン)が49%、盧武鉉(ノ・ムヒョン)が33%、李明博(イ・ミョンバク)が44%(韓国ギャラップ調べ)だった。「どれだけ悪くなっても朴大統領のコンクリートのような支持率は40%を割り込まない」という言葉は見る影もない。
原因には青瓦台文書流出、“不通”姿勢の新年記者会見、年末調整をめぐる混乱などが挙げられる。だが、セウォル号沈没事故の際も50%前後を維持していた支持率がこうした理由だけで力なく急落したということは十分な説明にはなりにくい。明智(ミョンジ)大学のキム・ヒョンジュン教授は、「過去の事例から原因を求めるのは難しいほど朴大統領支持率の下落は複合的で構造的」と分析した。
過去の政権と比較すると、「支持率暴落の4要素」がない。まず狂牛病問題のような超大型の悪材料がない。2008年に米国産牛肉輸入問題で当時の李明博大統領の支持率は執権1年目で20%台にすぎなかった。(中央SUNDAY第412号)
韓国・朴槿恵大統領「断末魔の叫び」現地報告
2015.02.03 08:0div#sns{margin:0;padding:0;}div#sns ul{margin:0;padding:0;}div#sns li {float:left;list-style-type:none;}
女帝の権威失墜――。
2012年、得票率83.9%と圧倒的な得票数で"韓国初の女性大統領誕生"を国民に歓迎されたのも今や昔。朴槿恵(パククネ)大統領が、窮地に追いやられている。
「今月16日に世論調査会社、韓国ギャラップが発表した朴氏の支持率は就任以来最低の35%と急降下。次期大統領選まで3年近くあるものの、"次の大統領は潘基文(パンギムン)国連事務総長だ"という声が与党からも噴出するなど、朴氏への反発は例を見ない勢いで強まっています」(全国紙ソウル支局特派員)
吹き荒れる逆風。それも納得の、朴氏のスキャンダルが報じられている。
「昨年末のことです。朴氏の元側近の男が、現側近数人と結託し、政権ナンバー2の金淇春(キムギチュン)秘書室長の追い落としを図るなど、政府高官人事に介入していた疑惑が飛び出しました。韓国検察も捜査に着手し、問題の行方が注目される中、朴氏の年頭の記者会見が行われましたが、自分が言いたいことを言うだけの一方的なものでした。"疑惑に対する十分な説明がない"と、大ブーイングが起こったのも当然ですよ」(前同)
人気はダダ下がり。加えて、山積する課題への対応も合格点とはほど遠い状況で、国民の怒りの炎に油を注いでいる。
「折からの不況は悪化するばかりです。円安ウォン高で、ライバルの日本企業との競争力はさらに低下。韓国は、バブル期以降の日本の"失われた20年"と同様、長期的な経済停滞の真っ只中にあり、抜本的な対策が求められています」(全国紙経済部記者)
成す術はないのか。蟻地獄に捕らわれたように、韓国は崩壊へのカウントダウンを始めている。
「国の借金は約5000兆ウォン(約550兆円)にまで膨れ上がっています。この額は、韓国の経済規模から見ても"アウト"。さらに、失業率は約10%と凄まじい数値。内需不振のため、若年層は国内で仕事を得られず、海外への人材流出も止まりません」(経済誌デスク)
国家崩壊の危機にある中、長く"反日の御旗"を掲げて国民の支持を得てきた朴氏だが、ここにきて、驚愕のウルトラCに打って出た。
「日本へのすり寄りです。昨年末、経団連の榊原定征会長ら財界首脳陣と面会し、韓国への投資を頼み込んでいます。過去に榊原氏が会長を務める東レは、数千億円を韓国国内へ投資している実績もある。まさに苦境。揉めに揉めていた慰安婦問題や竹島問題も、日本に屈服してでも金が欲しいという状況ですが、ただそうなれば、韓国国民が黙っていない。どちらにしても厳しいことには変わりありません」(前同)
断末魔の叫びが聞こえる。こりあ困った!?
2012年、得票率83.9%と圧倒的な得票数で"韓国初の女性大統領誕生"を国民に歓迎されたのも今や昔。朴槿恵(パククネ)大統領が、窮地に追いやられている。
「今月16日に世論調査会社、韓国ギャラップが発表した朴氏の支持率は就任以来最低の35%と急降下。次期大統領選まで3年近くあるものの、"次の大統領は潘基文(パンギムン)国連事務総長だ"という声が与党からも噴出するなど、朴氏への反発は例を見ない勢いで強まっています」(全国紙ソウル支局特派員)
吹き荒れる逆風。それも納得の、朴氏のスキャンダルが報じられている。
「昨年末のことです。朴氏の元側近の男が、現側近数人と結託し、政権ナンバー2の金淇春(キムギチュン)秘書室長の追い落としを図るなど、政府高官人事に介入していた疑惑が飛び出しました。韓国検察も捜査に着手し、問題の行方が注目される中、朴氏の年頭の記者会見が行われましたが、自分が言いたいことを言うだけの一方的なものでした。"疑惑に対する十分な説明がない"と、大ブーイングが起こったのも当然ですよ」(前同)
人気はダダ下がり。加えて、山積する課題への対応も合格点とはほど遠い状況で、国民の怒りの炎に油を注いでいる。
「折からの不況は悪化するばかりです。円安ウォン高で、ライバルの日本企業との競争力はさらに低下。韓国は、バブル期以降の日本の"失われた20年"と同様、長期的な経済停滞の真っ只中にあり、抜本的な対策が求められています」(全国紙経済部記者)
成す術はないのか。蟻地獄に捕らわれたように、韓国は崩壊へのカウントダウンを始めている。
「国の借金は約5000兆ウォン(約550兆円)にまで膨れ上がっています。この額は、韓国の経済規模から見ても"アウト"。さらに、失業率は約10%と凄まじい数値。内需不振のため、若年層は国内で仕事を得られず、海外への人材流出も止まりません」(経済誌デスク)
国家崩壊の危機にある中、長く"反日の御旗"を掲げて国民の支持を得てきた朴氏だが、ここにきて、驚愕のウルトラCに打って出た。
「日本へのすり寄りです。昨年末、経団連の榊原定征会長ら財界首脳陣と面会し、韓国への投資を頼み込んでいます。過去に榊原氏が会長を務める東レは、数千億円を韓国国内へ投資している実績もある。まさに苦境。揉めに揉めていた慰安婦問題や竹島問題も、日本に屈服してでも金が欲しいという状況ですが、ただそうなれば、韓国国民が黙っていない。どちらにしても厳しいことには変わりありません」(前同)
断末魔の叫びが聞こえる。こりあ困った!?